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1万円から始められる! 積立投資講座 8

銘柄選択のポイント 1 「企業の成長に投資する」

株式積立てをはじめるときには「どの銘柄に投資するか」ということを決定しなければいけません。

株式に投資する方法には、相場のタイミングから利益を得ようとする方法と、投資する企業の価値から利益を得る方法とがあります。
相場のタイミングで売買するというのは、特定の銘柄の株価や様々なマーケット指標に注目し、日々の株価の上げ下げから利益を得ようとする方法です。主にいわゆるデイトレーダーといった投資家が採る戦略で、日々の個々の株価に敏感に反応します。

投資する企業の価値から利益を得るということは、企業の成長性に着目し、企業の経済的価値が大きくなることによって、株価が値上がりすることを期待します。
日々の値動きにはあまり影響されず、株価が下がっても安く買える機会と考えることもできます。

相場のタイミングに投資する
企業の価値に投資する1 企業の価値に投資する2
相場のタイミングで利益をあげる投資では、失敗して反対に損失が出てしまうことがあります。でも、企業の成長性による価値の裏づけがあって株価が値上がりするのであれば、その企業に投資した投資家すべてが利益を得ることが可能になります。
株式積立て」で投資をおこなうには、この「成長株投資」の考え方で投資先企業をじっくり研究し、長期間保有して企業と株価が成長するのを待ちましょう。
「身近なことがら」に注目する
企業の成長性に着目した投資をするためは、売上高、利益、株価収益率、様々な指標データを参考にすることができます。
でも、投資先企業を見つけるためのヒントは、実生活の経験と常識のなかにもあります。
例えば、駅前にファーストフード店がいくつかあるが、いつも子供が行きたがるのはあのお店だとか、防犯装置作動のシール貼られている家が多くなっているので、ホームセキュリティが一般的になってきているようだ。等々身近なことがらに、注意を払いましょう。

成長企業の例として、TVゲームの歴史ともいえる「任天堂」(7974)に月々1万円ずつ投資していたらどうなったかを検証してみます。

花札、トランプなど遊具メーカーだった任天堂は、
 1983年 7月  ファミコンを発売
 1989年 4月  ゲームボーイ発売
 1990年 11月  スーパーファミコン発売
 1996年 6月  NINTENDO64を発売して現在に至っています。
初代のファミコンを発売した当時は爆発的なヒットとはいえなかったかもしれませんが、ゲーム市場の成長とともに、大企業に成長していきました。
1983年7月から1万円ずつ株式積立てで任天堂株式を買付けていた場合の試算が次の表です。
1983年7月から1万円ずつ株式積立てで任天堂株式を買付けていた場合の試算1 1983年7月から1万円ずつ株式積立てで任天堂株式を買付けていた場合の試算2
毎月1万円ずつ積立てていれば、スーパーファミコン発売当時には投資金額の約7倍という投資成果をあげることができました。一時的には、株価が低迷した時期もありますが、現在でも3倍近い投資成果を上げることができています。(手数料、配当金等の再投資等は考慮に入れていません)
日付 1983年7月 1988年7月 1993年7月 1998年7月 2002年7月
株価 4,400 11,700 9,770 13,510 14,830
累積積立て金額 10,000 600,000 1,200,000 1,800,000 2,280,000
時価評価 10,000 1,217,707 3,112,226 5,381,468 6,340,949
これだけの投資成果をあげることができた大きな要因は、早めに企業の成長性に気づき、投資を続けたことであり、まさに企業の経済的価値が大きくなることによって、株価が大きく値上がりした好例です。
子供たちの間でゲームが広がっていったことを、投資のチャンスとして捕らえることができれば、大きな成果を上げることができたのです。


[今回の結論]
投資のタイミングを分散し、長期の資産づくりをする「株式積立て」。 銘柄選びには、企業の価値が上がることによって株価の値上がり益を期待する「成長株投資」を取り入れましょう。
株式(企業)に投資するということは、その企業を応援するということ。自分が理解できて、応援できる身近な企業に投資することは、銘柄選択のひとつの有効な方法です。


date: 2002.08.14
Text: 大木雅由(おおきまさよし)--FPアソシエイツ&コンサルティング
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