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積立投資のススメ(1)
積立ての基本は長期運用
少ない金額から始めることができる積立て投資。無理のない金額で始めればこそ、長い期間つづけることができます。
長い期間にわたって投資することにより、利子が利子を生む「複利効果」を最大限に活かすことができます。
また、継続的に購入しつづけるということが、投資を始めるときにまず最初に突き当たる「いつ買ったらいいの?」という疑問のひとつの答えとなるのです。
投資を始めるときの素朴な疑問???
「いつ買ったらいいの?」
「何に投資したらいいの?」
「いくら投資したらいいの?」
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利益が利益をふくらませる「複利のチカラ」 長期投資の味方です
長期運用を考えるときに、知っておきたいことは複利のチカラです。
たとえば、100万円に年1%の利子がついたら、1万円。もとの100万円とあわせて101万円になります。そして、2年目は101万円に1%の利子がつけば1万1千円。このように、利益が利益をふくらませられるのが「複利のチカラ」です。
次の表は1000万円を長期間複利で運用するとどのような結果になるかを示したものです。年利1%、2%、3%で運用した結果、最初のうちほとんど差はありませんが、10年、20年と長期間にわたって運用していくと、その差がドンドン大きくなっていくのがわかります。
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5年 |
10年 |
15年 |
20年 |
25年 |
30年 |
| 1% |
1,051 |
1,105 |
1,161 |
1,220 |
1,282 |
1,348 |
| 2% |
1,104 |
1,219 |
1,346 |
1,486 |
1,641 |
1,811 |
| 3% |
1,159 |
1,344 |
1,558 |
1,806 |
2,094 |
2,427 |
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次の表は、積立て投資で月々1万円ずつを投資した場合の比較です。
安定的な運用の例として年1%で運用した場合と、より大きな利益を目指して7%で運用した場合の比較表です。
運用成果の差は5年間では、1.17倍ですが、20年で約2倍、30年でほぼ3倍へと長期間になればなるほど差が大きくなっていきます。
長期間の運用では、わずかな利回りの差が大きな違いにつながります。そして、長期間になればなるほど、その効果は大きくなっていくのです。
株式だって複利のチカラ
株式投資は、株式の値上がり益を期待するもので、複利運用なんて関係ない。なんて思っていたら大マチガイです。株式投資でも、複利運用をすることができるのです。それが、株式積立て(株式累積投資)。
株主にはふつう年1回か2回配当金が支払われます。普通の株式投資では、配当金として受け取ることになりますが、株式累積投資では、株式の配当金等からもきちんと株式を買い付けることになっています
*。つまり値上がり益も期待できるのと同時に、複利のチカラも期待することができるのです。
*投資した会社の経営状況などによっては、配当金等がでない場合もあります。

積み立て投資の法則「カメはウサギに勝つ!」
複利のチカラを最大限に活かすには 値段のぶれを小さくすること。
金融商品に投資をするときは、値段のぶれ(期待される価値が上下にぶれること)にも注目しましょう。
例えば固定金利型の預貯金では、利回り(金利)が確定しているため、値段のぶれはゼロということになります。
株式投資の場合、個別銘柄の株価は、企業業績などによって大きく値上がりする場合もありますが、その逆に大きく値下がりすることもあり、ぶれが大きい投資商品です。
長期の投資では、この値段のぶれとの付き合い方が大きな意味を持っています。
次の図は年平均利回りは同じ5%ですが、値段のぶれ方が異なる商品で運用した場合のシミュレーションです。
パターンAは値段のぶれが一番小さく、パターンB、パターンCはそれぞれ大きな値動きをした場合のグラフになっています。
ぶれの大きい資金運用は、一時的には多くの利益を得ることができますが、マイナスの時にも複利のチカラが働いてしまうため、最終的にはぶれの小さな運用にまけてしまっています。
積立投資講座第一回でもお話したように、固定金利型(ぶれがゼロ)である預金の金利は、現在史上最低の水準となっています。したがって、ぶれがゼロの投資をしても、なかなかお金を増やすことはできません。
そこで、パターンAのような値段のぶれが小さい投資方法が賢い選択といえるのです。
まるで「ウサギとカメ」の童話のようなもの。ウサギは最初のうちドンドン先にいってしまうようにみえても、最後には小さく確実に進んでいくカメが勝利するのです。
複利のチカラを味方につけながら長期の運用を行なう場合にも、値段のぶれをなるべく小さくして、小さな勝ちを積み上げていく「負けない運用」のほうが最終的に大きな成果を期待することができるのです。

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1年後 |
2年後 |
3年後 |
4年後 |
平均利回り |
4年後の元利益合計 |
| A(ぶれ最小) |
5% |
7.5% |
2.5% |
5% |
5% |
121.48 |
| B(ぶれ大) |
10% |
20% |
-20% |
10% |
5% |
116.16 |
| C(ぶれ最大) |
5% |
30% |
15% |
-30% |
5% |
109.88 |
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長期にわたって財産づくりをする積立て投資では、「小さな勝ち」を確保しながらぶれの小さい投資を目指すのがポイントといえるでしょう。
連載第一回で覚えた積立投資の法則「積立てをはじめるのは早いほうが良い」
積立投資を早くはじめれば複利のチカラも大きく期待できます。さあ、早速チャレンジしてみませんか?
次回(第3回)では、どうすればぶれの小さい投資ができるかという方法について説明します。
そして、第4回からは次の素朴な疑問「何をかったらいいの?」(商品の選択編)のはじまりです。さらに、商品編の次は「いくら投資したらいいの?」とだんだんに素朴な疑問を解決していきます。
date: 2002.05.08
Text: 大木雅由(おおきまさよし)--FPアソシエイツ&コンサルティング
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