Step5: 様々な株式市場
その27: 新興市場ってなに?
新興市場とは、大企業などではなく中小ベンチャー企業を中心とした市場です。日本においては、ジャスダック市場や東証マザーズ、大証ヘラクレスなどがあります。東証1部などの市場に比べ、非常に値動きが大きく急騰や急落が多く見られることからも、株式投資初心者にはあまり向いている市場ではないでしょう。上場基準についても比較的緩く投資対象の選択には一層の吟味が必要です。
●ジャスダック(JASDAQ)証券取引所
ジャスダックは前身である「店頭売買有価証券市場」から2004年に証券取引所へと業態変換をした、日本最大の新興市場です。
ジャスダックの最大の特徴は、「マーケットメイク方式」と「オークション方式」の2つの売買方式を採用していることです。マーケットメイク方式は、日本で唯一ジャスダックだけが採用している売買方式です。
この方式は、複数の「マーケットメイカーと呼ばれる証券会社が投資家の注文の相手方となり、常時買い気配および売り気配を提示することで売買が成立できるシステムです。流動性が確保しづらい小型ベンチャー銘柄でも流動性を確保することができるというメリットがあります。ただし指値注文のみとなっています。「オークション方式」は、他の証券取引所と同様で、投資家間での売買注文で成立するスタイルです。
●東証マザーズ
東京証券取引所が開設・運営をする新興市場です。上場基準が1部や2部に比べかなり緩く、赤字決算の企業が新規上場できる場合もあります。
●大証ヘラクレス
大阪証券取引所が開設・運営をする新興市場です。ヘラクレスは当初2000年に米国のNASDAQと提携し、ナスダック・ジャパンとして開設されました。ナスダック・ジャパンは日本における新興市場の先駆け的存在でしたが、2002年にはNASDAQとの提携を解消、ヘラクレスとして生まれ変わりました。
●その他の新興市場
新興市場はその他にも名古屋証券取引所の「セントレックス」、札幌証券取引所の「アンビシャス」、福岡証券取引所の「Q-Board」があります。これらの市場は、上場基準がマザーズやヘラクレスと比べても緩くなっています。