Step5: 様々な株式市場
その25: 証券取引所は何をするところ?
私たちが通常行う「株式投資」とは上場銘柄を対象としたものです。証券取引所に上場されている会社の株式は、不特定多数の人が自由に売買できるのです。つまり証券取引所とは、投資家が株式などの取引を行なうことができる専門の場所ということになります。
●6つの証券取引所
日本の証券取引所は、東京・大阪・名古屋・福岡・札幌・ジャスダックの6つがあり、最も上場会社が多いのは東京証券取引所になります。証券取引所では大量の売買注文が発生しますが、これにより株式の流通性の向上や競争売買の原則による公正な価格形成が図られています。
●証券取引所の取引
上場銘柄を売買するときは、直接証券取引所に注文を出すことはできません。投資家が口座を持っている証券会社に注文を出し、注文を受けた証券会社が証券取引所に取り次ぐ形で取引が行われます。証券会社から取り次がれた売買注文は競争売買の原則に基づき執行されることになります。証券取引所で売買が成立すると、それぞれの証券会社を通じて投資家にお金や株券が受け渡されます。
証券取引所での取引は、成立するとただちに情報公開されます。これにより株式市場の透明性が高まっています。
●取引のルール
証券取引所では、毎日膨大な量の取引が行われています。これらの取引は「競争売買の原則」に基づき行われています。競争売買の原則とは投資家同士の買い注文と売り注文の間で成立するというもので、公正な価格が形成されていきます。
証券取引所での注文方法は「指値注文」と「成行注文」があり、「成行注文優先」「価格優先」「時間優先」という取引上のルールが決められています(12.売買注文をしてみよう!を参照)。
●証券取引所の取引時間
証券取引所での立会(取引)は、土曜、日曜、祝日、および12月31日と年始の3日間を除き行われています。立会時間(取引時間)は、各証券取引所により異なりますが、東京証券取引所の場合では、午前9時から11時(これを「前場(ぜんば)」といいます)と午後0時30分から3時まで(これを「後場(ごば)」といいます)となっています。
●取引所外取引というものもある
以前は株式の市場流通性を向上させ、公正な価格形成を行わせる目的から、株式の売買注文は証券取引所に集中させる義務がありました。しかし、市場間での競争の促進や投資家の多様化するニーズなどに応えるため、この規制は平成10年12月に撤廃され、現在では証券取引所以外で取引が行われる「取引所外取引」ができるようになっています。また、証券会社が私設市場を設ける動きも広まりつつあり、夜間取引などを取扱う証券会社なども出てきています。