金利には、大きく「短期市場金利」(短期金利)と「長期市場金利」(長期金利)の大きく2種類あります。短期市場金利とは、取引される金融商品の満期までの期間が1年以内の市場(短期金融市場)で決定するものです。一方、長期市場金利は、その期間が1年超の市場(長期金融市場)の公社債(債券)市場で決定するものが代表的です。
短期金利は、日本銀行の金融政策による影響が大きく、日本銀行によって操作されているといっても過言ではありません。金融政策とは、日本銀行が物価の安定を実現することを通じ、日本経済の健全な発展に資することを目的として行う政策全体のことをいいます。主な目的は、貨幣価値の安定=物価の安定(消費者物価指数の推移等を勘案)です。したがって、金融政策は物価動向に応じて実施されることになります。具体的には、金融政策決定会合(原則月2回程度)で決まった金融市場調節方針を実現するために、短期金融市場における資金の総量を調節しています。
「変動金利型」や「短期間(2、3年など)の固定金利選択型」といった金利タイプが、短期金利の変動の影響を受けやすいことを押さえておく必要があるでしょう。
一方、長期金利は、短期金利の推移や将来の物価変動、長期の資金を借り入れて行う設備投資の収益など、景気や経済動向に対する“予想”に基づいて市場で決まります。「新発の10年長期国債の流通利回り」が長期金利の代表とみなされています。一般的に、資金の運用期間が長くなるほど不確実性が増し、リスクが高まるので、長期金利は予想される短期金利の平均値にこのリスク分(リスクプレミアム)が上乗せされて決められていると考えられています。
「全期間固定金利型」や「長期間(10、15、20年など)の固定金利選択型」といった金利タイプが、長期金利の変動の影響を受けやすいことを押さえておく必要があるでしょう。
なお、今後の金利予測においては、通常、金利上昇局面では、長期金利の方が短期金利より先に上昇していくことはふまえておいた方がよいでしょう。