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残念ながら一概にどちらがお得かは購入時点では分かりません。
確かに5年固定タイプの方が10年変動タイプよりも当初の利率は高くなっていますが、もしその後金利が上昇した場合には、金利上昇の恩恵を受けることのできる10年変動タイプの方が結果的に有利になることもあります。逆にその後金利が低下した場合は、金利低下の影響を受けてします10年変動タイプよりも当初の利率が満期まで続く5年固定タイプの方が有利となります。
また、個人向け国債は国が額面金額で買い取ってくれますが、原則として中途換金ができない期間があり、さらに中途換金をした場合には手数料が差し引かれます。そのため5年間、あるいは10年間そのまま保有し続けられる資金で購入することをお勧めします。
仮にどうしても中途換金が必要になった場合、5年固定タイプは金利が高く満期までの期間が短い分、10年変動タイプに比べて中途解約ができない期間が長い上、差し引かれる利子相当額も多くなっています。
金利の見通しはもちろんのこと、両者の商品特性を良く理解した上で、まずは個人向け国債の購入資金にあてるお金はどのような性格のお金なのか考えて、それに合ったタイプを選ぶようにしましょう。
次に掲載したのは、1989年4月から2007年3月までの10年国債の入札時における平均利回りの推移です。80年代後半には7%を超えるまでになっていた長期金利は、バブル景気崩壊後ほぼ一貫して下げ続け、一時期は1%を割り込むまでになってしまいました。
皆さんもご存知の通り、この間日本はバブル経済の負の遺産を抱え、長い不況に苛まれていました。政府の度重なる景気対策にも関わらず一向に景気は回復せず、1999年2月にはゼロ金利政策という前代未聞の金融政策が導入され、それでもダメだということで、さらに2001年3月には量的緩和政策が導入されるまで日本の景気は悪化してしまったのです。
しかし、景気の回復に伴い2006年3月にまず量的緩和が解除され、同年7月にゼロ金利政策が解除され、ようやく金利も正常化の道をたどり始めました。今まで、長期金利は2%を超えることなく、ずっと低位安定の状態が続いていましたが、緊急時の金融政策が解除されたことで、これからは金利の上昇も視野に入れた資産運用をしていく必要があると言えるでしょう。
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