Step1: 資産運用をはじめてみよう!
その1: 時代は貯蓄から投資へ!
わが国の個人の金融資産残高は約1,500兆円と言われています。この金融資産残高とは、個人が所有している預貯金や有価証券などの金融資産の合計値をあらわします。ここ数年、この金融資産残高の内訳に徐々にですが変化が見られています。銀行や郵便局などに預ける「預貯金」の割合が減少し、株式や債券、投資信託などの割合が増加しているという傾向になっています。つまり個人の資産運用において「貯蓄から投資へ」という動きが見られるのです。
●貯蓄から投資へ
企業が株式や債券により調達される資金をもとに事業を展開していくことで日本の経済は活性化をしていきます。このようなリスクマネーの円滑な供給という目的から、個人の資産運用における金融商品選択において、「貯蓄から投資へ」ということが重要視されています。国としても、証券税制を大幅に軽減・簡素化することで個人資産の貯蓄から投資への呼び込みに力をいれています。
私たちが資産形成という面から資産運用を考えるうえでも、「投資」というものは非常に重要な位置付けを持ってきます。わが国においては、10数年前までは資産運用は預貯金で十分でした。定期預金や定額貯金に預けておけば5%程度の利息が確実にもらえたからです。元本保証で高利回り、これならわざわざ株式などのリスク商品に投資をする必要はなかったわけです。しかし、時代は変わりました。昨今の超低金利やペイオフの解禁など、もはや預貯金だけで資産を守る時代は終焉を迎えたのです。
銀行や郵便局の預貯金は、元本保証商品です。ペイオフ解禁により、1,000万円を超える部分については保証されませんが、それを除けば元本は保証されています。しかし預貯金にも実は大きなリスクがあります。それはインフレリスクです。例えば、将来物価が現在の2倍になったとしましょう。その場合、預貯金に預けている資産の価値は逆に2分の1になってしまいます。つまり将来インフレになることで資産価値が目減りしてしまうのです。このような点では株式などのほうが対応力があり、強みがあるのです。これからの資産運用はこのような様々な面から総合的に判断をし、金融商品を選択していく必要があるのです。
時代が貯蓄から投資へ移り変わっているのです。
ただし、時代の流れが貯蓄から投資へとなっているからといって、闇雲に資産を投資商品へシフトすることは安易な行動です。投資商品には安全性が比較的高い商品もありますが、やはり預貯金とは異なり元本割れのリスクがあります。まずは、投資とは何なのか、そして投資商品にはどのような種類や特徴があるのか、という所から入っていくことが大切です。