Step1: 投資信託ってどういうものなの?
その8: ファンドマネージャーにはどういう役割があるの?
投資信託の運用は、運用会社である投信委託会社が行いますが、実際に資金を運用しているのはファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロです。ここではこのファンドマネージャーが具体的にはどのような役割を担っているのか見ていきましょう。
ファンドマネージャーの最大の役割は設定したベンチマークを上回る運用成果を出すことです(「6.投資信託のデメリット」を参照)。投資信託は、まずどのような方針で運用をするかが決められます。ファンドマネージャーはこの運用方針に則り、ファンドに組み入れる銘柄の決定や、どのタイミングで売買を行うかなどの投資判断を行います。つまりファンドの運用に関する責任者であり、そのファンドのパフォーマンスが良くなるのも悪くなるのも、ファンドマネージャーの投資判断如何によるのです。
ファンドの運用を行っているということで、イメージとしては日々常に売り買いを繰り返していると思われるかもしれませんが、投資信託という商品自体が基本的に中長期運用というスタンスですので、投資対象とする銘柄の調査や分析なども大事な仕事となっています。運用会社では、一般的にアナリストといわれる人たちが、銘柄の調査などを行いますが、ファンドマネージャーも実際に企業訪問をするなど、アナリストからの情報と合わせて投資判断を行います。
また、投資家への説明もファンドマネージャーの大切な仕事のひとつです。投資信託はそのファンドごとに運用報告書やレポートなどを出しています。これらはファンドの価格の推移や基準価額の動きの理由、今後の運用の見通しなどをファンドマネージャーが報告するものです。これにより、投資家はそのファンドの投資対象に関わる環境がどうであったか、またファンドマネージャーの運用に対するスタンスや考え方などを知ることができます。このような情報が開示されファンドマネージャーが前面に出てくることで投資家も自分が購入しているファンドがいまどのような状況なのか、またどのように今後は運用されていくのかというようなことがわかることで、安心して運用を任せることができるのです。