Step1: 投資信託ってどういうものなの?
その1: そもそも投資信託ってなに?
証券会社や銀行、郵便局に行くと「投資信託」という言葉を目にすることと思います。投資信託は今や私たちに非常に身近な金融商品と言えるでしょう。しかし、投資信託という言葉は知っていても、実はその内容をよく知らない、興味はあるけどなかなかはじめの一歩が踏み出せない、という方が多くいらっしゃるかもしれません。ここでは投資信託とはどういうものなのか、ということを見ていきましょう。
●投資信託とは
個人が複数の投資対象に投資を行おうと思っても、多額の資金が必要になる、情報不足等の理由からなかなか難しい面があります。投資信託とは、不特定多数の投資家から集めた資金をひとつの大きなファンドとしてまとめ、それを株式や債券などで効率よく運用し、収益をあげていくことを目的とした金融商品で、少額でも効率のよい投資が可能となります。投資家は、ファンドの運用による収益から分配を受け取ったり、ファンドが値上がりした場合は売却をして値上がり益を得ることもできます。
●投資信託はどのような種類があるのか?
まず投資信託は、「公社債投資信託」と「株式投資信託」の2種類に分類することができます。公社債投資信託は株式を一切組み入れず、公社債や短期金融商品など比較的安全性の高いものを中心に安定運用を目指す投資信託です。一方、株式投資信託は、株式を組み入れることが可能な投資信託です。これは仕組み上のことなので、株式投資信託であっても株式が一切組み入れられていないものも多く存在します。
また、購入・換金の点からも分類をすることができます。ファンドが設定されてからいつでも購入・換金をすることができる「追加型(オープン型)」と、購入は募集期間のみに限定されている「単位型(ユニット型)」がありますが、現在では自由度の高さから、追加型株式投資信託、追加型公社債投資信託が主流となっています。
●身近な追加型公社債投資信託
投資信託の中でも私たちに身近なものは、追加型公社債投資信託でしょう。具体的な商品としては、MRF(マネー・リザーブ・ファンド)、MMF(マネー・マネージメント・ファンド)、中期国債ファンドがあります。これらのファンドはいずれも公社債や短期金融商品で運用されているため、比較的安全性の高い商品です。MRFは証券総合口座用のファンドで、いつでも手数料なしで換金できるお財布感覚のファンドです。銀行の普通預金の証券会社版といったイメージです。そのため、安全性を最も重視し、高格付の公社債中心の運用となり、収益性は低くなっています。MMFや中期国債ファンドは、MRFよりは収益性の高い運用を行っていますが、預け入れてから30日未満に換金をするとペナルティがかかる(30日経過すれば手数料なしの換金ができる)などMRFに比べ流動性が劣ります。
●取引所に上場されている投資信託もある
投資信託は通常、その投資信託を取扱っている販売会社でしか売買することができません。しかし、投資信託の中には、株式と同じように証券取引所に上場されているものがあります。これを「上場投資信託」といい、ETF(株価指数連動型上場投資信託)と不動産投資信託(日本版REIT)があります。上場投資信託は証券取引所に上場されているので、取引時間中であればいつでも証券会社を通じて売買することが可能です。
このように一口に投資信託といっても、いろいろなタイプのものがあることがおわかりいただけると思います。投資信託は自分の投資スタイルや投資の目的にあった商品を選ぶことで少額から効率のよい運用ができるという特徴をもっているのです。